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2020年10月27日火曜日

木工食器のお手入れ

 バターケースの入れ替えを機に、我が家の木製食器のオイルメンテナンスを決行しました。

うるうるつやつやに仕上がると気分もアガるってもんです。




木製食器はメンテナンスが必要?


初めからウレタン塗装処理をされているものは、基本的に必要ありません。

購入時に『オイル仕上げ』(オイルフィニッシュ)等の表記があるものは、後々メンテナンスが必要になります。

食器類はどうしても洗剤を使用して洗浄する機会が多い為に、油分が抜けてパサついてきます。

木肌がカサついてきたらメンテナンス時です。


どんなオイルが向いているの?

乾性油』と呼ばれる荏胡麻油や胡桃油(ウォールナッツ)、亜麻仁油などの植物油が適しています。

食器類は口に入れるものですから、食品油だと安心ですね。

(といいながら、自分はメンテ専用の蜜蝋クリームを使用しておりますが💦)


一番身近なサラダオイルやオリーブオイル等は不乾性油』に分類され、木工製品のお手入れには不向きです。

使用するとベタついたり、酸化した匂いが気になったりします。

乾性油が手に入らなくて代用する際は、極力薄く塗りこむようにしましょう。


お手入れ手順

①まずは下処理として、汚れや埃を取り除き、しっかり乾かします。


②ささくれたり欠けたりと状態が悪い場合は、紙やすり(サンドペーパー)を掛けてなめらかにしましょう。

紙やすりは目の粗さが#(ナンバー)表記で変わります。

自分は#240で整えてから、#400で磨きを掛けています。

ウレタン塗装のカトラリーなども、塗装の一部が剥がれて傷んでいるようでしたら、紙やすりで塗装を削り落としてオイル処理に切り替えることが出来ます。

塗装を削り落とす際の紙やすりは、#180くらいの粗めのものだと処理が手早く済みますよ。その後、#240#400を順番に掛けましょう。


③布にオイル(またはクリーム)を染み込ませて、木肌に薄く延ばすように塗り込んで、30分ほど乾かします。乾いてからもう一度重ね塗りする事も可能です。


④乾いた布で乾拭きして完成です。

※食用油以外で処置した場合は、使用前に一度洗浄して下さい。




まとめ

木製食器は手入れが面倒に感じますが、びっくりするほど潤いと艶が復活するので、定期的に処置してあげましょう。

手間暇を掛けてあげることで長持ちしますし、愛着もわきます。

例えば、塗り盆などは剥げてしまうと素人にはリカバリーが難しいものですが、オイル処理のトレーならばヤスリ掛けで修正出来るのも良い点ですね。

バターケース:TANBANANBA木の仕事/難波行秀さん

木製バターケースは乾燥している冷蔵庫内で保管するのでオイルメンテナンス必須ですが、バターを冷やし過ぎず柔らかめの状態を保ってくれる優れものなので、大切に扱って長持ちさせたいものです。

我が家のバターケースは450gの業務用バターがすっぽり入る作家物で、密閉性も抜群な上、バターナイフが蓋の内側に磁石で収納出来るという自慢の一品なので、今後もピッカピッカに仕上げて可愛がっていこうと思います!









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