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2020年9月16日水曜日

陶器の目止め処理で泣くかと思った件

 和食器の中でも土ものと呼ばれる陶器がお好きな方なら、ご存じであろう『目止め』。

粒子の粗い陶土の隙間をでんぷん質で埋めて、料理の染み込みや匂い移りを軽減するための処理です。

昔から「新しい器はおろす前に米のとぎ汁で煮る」と言われていますが、小麦粉をお水に溶いて代用する事もあります。ようはでんぷん質なら良いわけです。

さらに、最近どこかのウェブサイトで「米のとぎ汁は薄過ぎる! 片栗粉こそ最強!(超意訳)」という記述を拝見しまして、この度、新しく購入した蕎麦ちょこで試してみることに致しました。


(左)苔色工房・田中遼馬さん/(右)小谷田潤さん

さて、目止めの手順ですが、以下の通りです。

①なべ底にクッキングペーパーを敷いて、お互いに接触しないように配置します。(※沸騰による振動でぶつかり、欠けるのを防ぐ為)
②片栗粉水溶液(or米のとぎ汁or小麦粉水溶液)を、器がかぶるところまで満たします。
③約20分間弱火でコトコト煮ます。
④冷めるまでそのまま放置。
⑤取り出したらヌメリを取るためしっかり洗う。
⑥乾かす。(※しっかり吸水している状態なので、完全に乾くまで3~5日くらいまで風通しの良いところで伏せておくと安心です。土の内部が乾いていないうちに食器戸棚等にしまうと、カビます。😱)

冷ますのに時間が掛かるため、私はいつも夜間に煮て一晩放置します。
今回も片栗粉を使用し、一晩置いたものがコチラ↓です💁


鍋底に貼り付いておられる?!😨

鍋を垂直にしても逆さまにしてもびくともしないくらい、くっ付いちゃっています!取れない!💦

まず、クッキングペーパーが片栗粉のとろみで、まるで剥がすのを忘れてお風呂に入っちゃった湿布(微妙な例)みたいにブヨンブヨンになってしまって、これがシリコンパッキンのような役目を果たしてしまっています。

そして高台の内側に閉じ込められた水が、冷えたことによって収縮した為に、真空状態になって吸着しちゃっている模様。

ひっぱっても押してもミリとも動きません。壊しそうなんですけど~っ😭

もう一度火に掛けて、高台内の水が温まって膨張すれば外れるハズ!たぶん!
という希望的観測に縋って泣きながら実行し、なんとか横スライド位には動いたぞ!というところで製菓用パレット(とても薄い金属)をペーパー下に差し込んで、なんとか引っぺがす事が出来ました。


こうして無事に救出出来て、本当に良かったです。割ったら憤死してたわ。

敗因は、片栗粉が多過ぎた事でしょうね。あとはクッキングペーパーではなく、布製のクロスを敷けば避けられた事故だと思います。

が、やっぱり片栗粉は敬遠して従来の方法に戻そうかな~と思ってしまう小心者なのでした😂