和食器の中でも土ものと呼ばれる陶器がお好きな方なら、ご存じであろう『目止め』。
粒子の粗い陶土の隙間をでんぷん質で埋めて、料理の染み込みや匂い移りを軽減するための処理です。
昔から「新しい器はおろす前に米のとぎ汁で煮る」と言われていますが、小麦粉をお水に溶いて代用する事もあります。ようはでんぷん質なら良いわけです。
さらに、最近どこかのウェブサイトで「米のとぎ汁は薄過ぎる! 片栗粉こそ最強!(超意訳)」という記述を拝見しまして、この度、新しく購入した蕎麦ちょこで試してみることに致しました。
(左)苔色工房・田中遼馬さん/(右)小谷田潤さん
さて、目止めの手順ですが、以下の通りです。
①なべ底にクッキングペーパーを敷いて、お互いに接触しないように配置します。(※沸騰による振動でぶつかり、欠けるのを防ぐ為)
②片栗粉水溶液(or米のとぎ汁or小麦粉水溶液)を、器がかぶるところまで満たします。
③約20分間弱火でコトコト煮ます。
④冷めるまでそのまま放置。
⑤取り出したらヌメリを取るためしっかり洗う。
⑥乾かす。(※しっかり吸水している状態なので、完全に乾くまで3~5日くらいまで風通しの良いところで伏せておくと安心です。土の内部が乾いていないうちに食器戸棚等にしまうと、カビます。😱)
冷ますのに時間が掛かるため、私はいつも夜間に煮て一晩放置します。
今回も片栗粉を使用し、一晩置いたものがコチラ↓です💁
鍋を垂直にしても逆さまにしてもびくともしないくらい、くっ付いちゃっています!取れない!💦
まず、クッキングペーパーが片栗粉のとろみで、まるで剥がすのを忘れてお風呂に入っちゃった湿布(微妙な例)みたいにブヨンブヨンになってしまって、これがシリコンパッキンのような役目を果たしてしまっています。
そして高台の内側に閉じ込められた水が、冷えたことによって収縮した為に、真空状態になって吸着しちゃっている模様。
ひっぱっても押してもミリとも動きません。壊しそうなんですけど~っ😭
もう一度火に掛けて、高台内の水が温まって膨張すれば外れるハズ!たぶん!
という希望的観測に縋って泣きながら実行し、なんとか横スライド位には動いたぞ!というところで製菓用パレット(とても薄い金属)をペーパー下に差し込んで、なんとか引っぺがす事が出来ました。


